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CADトレースとCAD製図の違い

紙図面や図面の画像データ(PDF、TIFF等)からCADで図面データを作成する場合、以下の4通りが考えられます。

1. CADトレース
紙図面の場合は、一旦イメージスキャナーで画像データに変換した後、CADに下絵として読み込み、CADのコマンドを使って線の上をなぞるように作図していきます。その際文字は下絵の文字の上に重ねてCADの文字記入コマンドで作図しますが、CADの文字は字間や書体が異なるのでズレが生じます。また、作図された線もトレースしている為、寸法値の表記と異なる長さや角度になります。この方法は寸法精度を必要としない建物の躯体や、道路等の地形をCADデータ化し、その上で設備の設計を行う場合によく使われます。

2. ラスター/ベクター変換
CADトレースはすべての操作を人手で行いますが、この方法は画像データを自動変換プログラムにより、すべての線と文字をCADデータに変換してくれます。但し、線が傾いていたり、途中で切れていたり、曲がったりしていても、そのままの形をCADの短い線データで繋いで表現します。つまり見たままをCADデータに置き換えたというような表現になります。破線がバラバラの短い線だったり、文字や円弧が短い線の連続だったりする為、データ量がCADトレースに比べて膨大になる傾向があります。

3. CAD製図
原稿となる図面を読みながら、技術者がCADで初めから作図していきます。間違いを見つければ訂正もできますし、最適な用紙サイズと尺度で正確にオンスケールで作図します。機械図面や建築図面等で、積算や流用設計の対象となるような精度を要求する図面に多く用いられる方法です。

4. ハイブリッド型
トレースでも問題ない部分(地形等)とオンスケールを必要とする部分(構造物等)が混在しているようなCAD作図においては、下絵となる画像データをCADに取り込んだ後、寸法が明確な基準となる線を定め、その線の長さと尺度を計算で合致させます。つまり下絵の画像データを予めオンスケール(近似)となる尺度に変更しておき、トレースした長さと表記の寸法が大体合うようにしておきます。
その後は、CADトレースの作業とCAD製図の作業を組み合わせて作図していきます。